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「名も無き世界のエンドロール」の名言&気になったセリフまとめ

2021年8月14日

名も無き世界のエンドロール

 

映画「名も無き世界のエンドロール」は、単純なハッピーエンドものでは全く無く、人生という不条理な世界を描いた作品です。

 

それだけに、そこに出てくるセリフには、それ相応の重みや、非情な人生に翻弄される者たちの切なさが込められています。

 

本記事では、そんな「名も無き世界のエンドロール」の中から、名言そして個人的に気になったセリフをご紹介したいと思います。

 

 

映画「名も無き世界のエンドロール」の名言&気になったセリフ

 

以下、本作品で私が個人的に気になったセリフです。

 

メモ

  • 世界が違うんじゃない。分けられてるだけだよ
  • さびしい、じゃなくてさみしいんだよ
  • 完璧主義者ってのはさ、結局欠陥品なんだよ!
  • 俺の世界はこう、三人でできてんだよ。オレだけ少しだけずれたところにいて、、みんなが作る世界を近くて遠くから見ている
  • 居心地がいいんだ。とても。世間からはみ出した小さな世界だけど
  • 1日あれば、世界は変わっちゃうんだよ。

 

一つ一つご紹介します。

 

世界が違うんじゃない。分けられてるだけだよ

 

大物国会議員の娘であるリサが、キダとマコトの働く板金屋に訪れた時の会話です。

 

マコト「どうやったらあんな女と付き合えると思う?」

 

キダ「本気で言ってんのか?住む世界が違うんだよ」

 

それに対するマコトの言葉です。

 

世界が違うんじゃない。分けられているだけ。

 

一般的によく、諦めの言葉として使われるのが「世界が違う」というものだと思いますが、それはある意味では幻想であり、厳密に言えば分けられているだけ。

 

つまり、ただの線引でしかないわけだから、その線を越えてしまえばいいだけだ、というマコトの考えが表れているような気がしました。

 

さびしい、じゃなくてさみしい

 

かつてヨッチがキダに言っていた言葉であり、姿を消したマコトを見つけ出した時にキダが言った言葉でもあります。

 

さびしいとさみしい、似ているようですが、ヨッチにとっては似て非なるものだったようです。

 

調べてみますと、さびしい(寂しい)とさみしい(淋しい)というような説明があり、寂しいというのは単順にその悲しい様子や情景を表し、かたや淋しいは、個人的、主観的な悲しさを表すということです。

 

加えて、淋しいの方には「氵(さんずい)」が入っているので、水、涙という意味も込められているそうです。

 

恐らく、その状況はある意味ではありふれたものであり、他人からすれば大したことがないかもしれないが、個人的に(自分の内的な世界で)悲しく思っているということを表現しているのではないでしょうか。

 

完璧主義者ってのはさ、結局欠陥品なんだよ!

 

キダは、計画の実行に必要なマコトの新しい名義を買取るために、ある引きこもりの男を訪ねます。

 

彼はもともと完璧とも言えるエリートでしたが、ちょっとした失敗で人生が終わったと思い込み、外の世界から逃げ出した男です。

 

その彼が言った言葉が、「完璧主義者は欠陥品」という言葉です。

 

一見すると矛盾しているように感じますが、実際には的を得た言葉だなと感じます。

 

この世に完璧な人間などは存在しませんし、いくら目指したとしても永遠に完璧にはなれません。誰しも必ず失敗します。

 

それを理解した上で、失敗を重ねながら成長していくのが、ある意味では人生の正しい生き方です。

 

ですから、完璧主義者というのは、誰にでも必ず訪れる「失敗」を受け入れることができない、という意味で欠陥品だと言えます。

 

実際に完璧主義で苦しんだ経験ある方なら、なんとなく理解できるのではないでしょうか?

 

俺の世界はこう、三人でできてんだよ。オレだけ少しだけずれたところにいて、、みんなが作る世界を近くて遠くから見ている

 

キダがヨッチに語った思いです。

 

三人は「親がいない」という同じ境遇によって繋がりました。周りの子達のほとんどは、当たり前のように親がいて、家族のぬくもりを知っています。

 

ですから、本当の意味でその悲しみ淋しさを理解し合える仲間というのは、唯一無二であり、ある意味では一つの完結した世界がそこにあるのだと思います。

 

そして、解釈がすごく難しいとこですが、キダは「自分だけ少しずれたところにいて、3人の作る世界を遠くから見ている」と言います。

 

三人が作り上げている一つの世界の中にいる自分もいるけれども、それを俯瞰しているもうひとりの自分がいる。

 

キダにとってその世界は掛け替えのないものであり、絶対にその世界が壊れてしまわないように、外から見守っている感覚なのかもしれません。

 

そのためであれば、なんだってやる。キダにはそんな覚悟があったのでしょう。

 

1日あれば、世界は変わっちゃうんだよ。

 

ヨッチはいじめられた経験からか、悲観的な考えを捨てられずにいる少女でした。

 

自分のことを忘れられてしまうことを極度に恐れていて、それはキダとマコトと出会ってからも完全には拭い去れない感覚でした。

 

大切な人を失った経験のあるヨッチにとっては、どんなに幸せな日常もそれこそ一瞬で崩れ去ってしまうものだという観念があります。

 

「1日あれば、世界は変わっちゃうんだよ」

 

こういった悲観的なヨッチの言葉は、自分自身がその時に傷つかないようにするための防衛本能の表れなのかもしれません。

 

しかし、この言葉は、映画「名も無き世界のエンドロール」の続編である、「Re: 名も無き世界のエンドロール ~Half  a year later~」では、ポジティブな意味で使われます。

 

個人的に、ポジティブな意味合いで使うこの言葉は大好きで「自分の気持ちと行動一つで人生は一瞬で変えられる」という、なんとも勇気付けられる感じがします。

 

「名も無き世界のエンドロール」のみんなの評判は?

 

 

 

 

まとめ

 

本記事では、映画「名も無き世界のエンドロール」の名言&個人的に気になったセリフをご紹介しました。

 

実際に観た方々も言われている通り、本作品は何度も見返すことでより深く味わうことのできる映画だと思います。

 

まだ観たことない方はもちろん、そして一度しか観ていないという方は、ぜひ視聴してみることをオススメします(*^^*)

 

ケンタ
ケンタ
最後までお読みいただきましてありがとうございました!

 

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