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映画「名も無き世界のエンドロール」の伏線を総まとめで紹介

2021年8月15日

名も無き世界のエンドロール

映画「名も無き世界のエンドロール」の一番のみどころはやはり「ラスト20分の大どんでん返し」ですが、本記事では、そのクライマックスに繋がる「伏線」を総ざらいでお届けしたいと思います。

 

一度観たけどあらためて確認したい、という方のために本編の頭から順番にご紹介します!

 

※本記事では念のために回収部分も記載しておりますが、「タブ」をクリックしないと見られないようにしてありますので、「ネタバレは不要!」という方はそのまま画面をスクロールしてご覧ください。

 

映画「名も無き世界のエンドロール」の伏線を総まとめ

 

神様なんかいねーよ

本編冒頭部分、プロポーズ大作戦当日、キダとマコトが電話で話しているシーンです。

マコトに対してキダは「神様?いるかよ。いねーよ、、神様なんか。。」と言います。

この言葉から少なくともキダは人生は不条理なものだという価値観を持っていることがわかります。

神様がもしいるなら、不幸な境遇で育ち、いじめを受け、それでもめげずに真面目に生きてきたヨッチが、人を見下すような金持ちの娘に轢き殺されるなんてことが起こるはずがありません。

そんな体験をすれば、だれだってこのキダと同じような気持ちになるでしょうね。

 

まさか俺にほんとにドッキリしかけようってんじゃないだろうな?

同じく冒頭の電話のシーン。明るく冗談半分のトーンで話す二人。「今日はおれが仕掛ける側だ」というキダに対し含み笑いをするマコト。キダはそこで「まさか俺にほんとにドッキリしかけようってんじゃないだろうな?」と言います。

初めて観る人は、冒頭のシーンでの二人の話すトーンが明るいので、彼らが計画している「プロポーズ大作戦」というものが、本当に文字通りのものだとミスリードされてしまうでしょう。

しかし、実際にはそれはまさに命がけの作戦でした。そして、いたずら好きのマコトが、最後の最後にもキダに対してまったく笑えない悲しいドッキリをしかけます。

 

無表情に子供を見下ろすキダ

サンタクロースの格好をして、「プロポーズ大作戦」の会場に向かうキダに子供が駆け寄ってきます。「サンタさんどこいくの?」そう聞く子供に対してキダはただ無表情に見下ろすだけです。子供が嫌いなのかな?それとも他に理由が?と思わせるシーンです。

サンタの格好をしてはいるものの、実際にこれから実行する「プロポーズ大作戦」はそんなお気楽なものではなく、親友の命がかかったものであり、その時のキダに愛想よく子供の相手をするような余裕はありません。

これから実行しようとすることが、とんでもない大事に繋がることを示唆するシーンです。

 

なぜか心ここにあらずのマコト

ある日の板金塗装屋でのシーン。仕事場でもいつも馬鹿ばかりやっているマコトが、なぜかその日は完全に無気力な様子。社長にも注意されます。

この時はすでにヨッチがひき逃げに遭っています。幼馴染であると同時に、プロポーズまでしようとした相手を失ってしまったわけですから、生きる気力自体がなくってしまっても仕方がありません。

 

壊れたヘッドライト、リサを見て固まるマコト

大物政治家の娘であるリサが、キダとマコトの働く板金塗装屋に車の修理の以来に訪れます。その壊れたヘッドライトを見たあと、マコトはリサを見つめて固まった様子です。一目惚れ?とも思わせるシーンです。

ヨッチをひき逃げした犯人は全く見つかっていない。そんな時に免許書も車検証もないというお客が持ってきた車。その壊れ方から、ヨッチがその車で轢かれたのだと気付いた時の表情でした。

 

犬轢いちゃって

マコトになぜ車をぶつけたのかを聞かれたリサは「犬を轢いた」と答えます。その瞬間轢かれた犬の映像が挿入されます。マコトにとって大事をリサが轢いたのかな?と思わせるシーンです。

実際にリサが轢いたのは犬ではなくヨッチ。たしかに犬が轢かれたシーンはその後にありますが、これは意図的なミスリードですね。

 

忘れられること、自分の存在が消されちゃうこと。そういうのがこわい

中学校時代。マコトのいたずらにノーリアクションのヨッチに対して、「こわいものないの?」という聞く二人。ヨッチは過去にいじめを受けていたことを二人に話し、そこで「自分が忘れられてしまうことが一番こわい」と言います。

ひき逃げされ、リサの父親の圧力によって、ヨッチの存在自体が無かったことにされそうになってしまった。マコトにとってそれは絶対に許せないことであり、それこそがマコトの最後の「プロポーズ大作戦」の動機。

 

ファミレスでタバスコ&チーズまみれのナポリタンをうまいと言うヨッチ

高校時代の三人。よっちはいつもファミレスで飽きずにナポリタンを食べます。しかもタバスコ&チーズを山盛りかけて。キダとマコトも口にしますが「よく食えるなこんなの」とドン引きします。

大人になり成功を収めたマコトが美味しそうにナポリタンを食べるシーンがありますし、裏稼業に入ったキダは社長に対して「おれ、ファミレスのナポリタンが死ぬほど好きなんすよ。。あれ以上うまいもの未だにお目にかかったことがない」とまで言っています。

二人にとってヨッチが好きなナポリタンは特別な意味を持っているのです。

 

殺し屋にでもなっちゃえば??

ファミレスでのキダとヨッチの会話。ヨッチは「キダちゃんは変に真面目なとこあるから、いっそのこと真逆の仕事してみるとか。例えば、映画に出てくるような殺し屋にでもなっちゃえば?」と冗談を言います。

キダは「人殺しなんてしたくねーよ」と苦笑します。

大人になったキダは板金塗装屋が潰れた後、殺し屋ではありませんが、裏稼業に身を染めます。

 

押しボタンを押せばよかったのに。。

高校時代、ヨッチは道路で轢かれた悲しく見下ろしながら「なんで死んじゃったんだろ?なんで神様は助けなかったのかな?押しボタン押せばよかったのに。そしたら死ななかったのに」と二人の前でつぶやきます。

車が全く走っていなくても、毎回律儀に押しボタンを押して信号が青になるまで待つヨッチ。ひき逃げにあった時も同じでした。誠実に生きていたのに事故に遭う、という人生の矛盾、神の不在を表現しています。

 

俺の世界は三人で出来てる

高校時代、キダはヨッチにこう語ります。「おれの世界は、こう、、三人で出来てるんだよ」。小さいけれどもそれがキダのすべてでした。

三人のうち誰が欠けても、彼らにとってそれはある意味「世界の終わり」と言えるでしょう。ヨッチが亡くなった後の二人の生き方、そして最後の「プロポーズ大作戦」はまさにその結果です。

 

俺らが通ってた小中高、全部統廃合でなくなったらしいよ。

会社を買取り社長となったマコト。その部屋にキダが初めて訪れた時、マコトはキダに自分たちが通っていた学校がこの数年ですべてなくなったと言います。二人が勤めていた板金塗装屋が潰れたことと繋がりがありあそうです。

結果としてそれらすべて、リサがヨッチを轢き逃げした証拠を完璧に消し去ろうとするリサの父親の仕業でした。

 

なぁ、、頼むよ。。

マコトが部屋でキダと何やら話しているシーンです。マコトは深刻トーンでキダに「なあ、頼むよ。。」と言い何かメモを渡します。キダは渋々「わかった、、、」と小さく答えます。ちょうどそのタイミングでリサがマコトを迎えに来て、キダを残して二人は出かけていきます。

その時マコトがキダに頼んだのは、最後の「プロポーズ大作戦」に絶対に必要な「爆薬」でした。三人の世界がすべてだと考えていたキダにとって、マコトの気持ちは痛いほど理解できるが故に、キダはマコトの願いを聞き入れるしかありませんでした。

 

まとめ

 

本記事では、映画「名も無き世界のエンドロール」に張られている伏線をまとめてご紹介しました。

 

大どんでん返し系の映画だけに、本編の中盤までに数多くの伏線があります。なんでもないように見えるシーンも、改めて観ると色々気付くことがあり、よりストーリーの切なさを強く感じます。

 

一度しか観ていない方は、ぜひもう一度観てみてください(*^^*)

 

ケンタ
最後までお読みいただきましてありがとうございました

 

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