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映画「フォルトゥナの瞳」葵はなぜ電車に乗ったのかを解説 

2021年8月30日

フォルトゥナの瞳

ネット上の映画「フォルトゥナの瞳」に関する感想を見ていると、「なんで最後葵は電車に乗ったのかがわからない」という声が複数ありました。

 

最後に明かされたように、葵もフォルトゥナの瞳を持っていたわけですから、電車に乗ったら自分がどうなるかわかっていたはずなのになぜ?という意見です。

 

本記事では、葵が旅行を断って電車に乗り込んだ理由をわかりやすく解説します(*^^*)

 

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映画「フォルトゥナの瞳」葵はなぜ電車に乗ったのか

葵が電車に乗ったのは慎一郎に生き続けて欲しかったから

結論から言いますと、葵が電車に乗った理由は慎一郎を死なせないためだったと言えるでしょう。

 

本編の最後で、実は葵にも他人の死を察知する力「フォルトゥナの瞳」があることが明らかになりますが、だとするならば、葵には「電車に乗ったらどうなるか」は確実にわかっていたはずです。

 

ラストシーンでは葵は次のように言っています。

相手の生命を救えば、二人で生きていくことが許されない悲しい運命。

だったらわたしはこの運命を受け入れるから、愛するあなたには生きて欲しかった。

引用元:映画「フォルトゥナの瞳」

もし葵が電車に乗らなかったらどうなっていたのか?

実際映画を観た方の中には、「なんで電車に乗ったの?そのまま慎一郎と沖縄旅行に行っていれば、、、」という意見がありましたが、それは実際には叶わぬ夢だったと言えます。

 

なぜなら、フォルトゥナの瞳を持つ医者の黒川(北村有起哉)が事前に慎一郎に忠告していた通り、慎一郎は「次に誰かを救ったら確実に死ぬ」という状態だったからです。

 

本編の中で、葵だけでなく「GARAGE ENDO」の社長の命も救った慎一郎ですが、人の運命を変えてしまったことにより、すでに体にダメージが蓄積していました。

 

ですから、仮に慎一郎の言う通り「旅行に行く」という選択をして、葵がいつもの時間に電車に乗らなかったら、運命が変わってしまった事になり、その瞬間慎一郎は死んでしまうということです。

 

慎一郎はそれがわかっていたので手紙の中で

沖縄旅行のこと、嘘ついてごめんなさい。ぼくがこの運命を選択したことを許してください。

引用元:映画「フォルトゥナの瞳」

と書いたわけです。そもそも慎一郎は二人で沖縄旅行に行けるとは考えていなかったということです。

 

二人がそれぞれに選んだ運命

 

人は朝起きてから夜寝るまで9000回何かを選択しているーー

 

本編の中で斉藤由貴さん演じる遠藤美津子が慎一郎に言った言葉です。人生とはまさに選択の連続です。無数にある日々の選択の結果が今の自分の人生である、と言えるでしょう。

 

運命の出会いを果たした慎一郎と葵。

 

結局、二人はそれぞれ「どのような選択をしようとしたのか」をここで簡単にまとめたいと思います。

 

慎一郎が選ぼうとした運命

慎一郎は最終的に、医師の黒川(北村有起哉)のように「他人の運命と関わらずに生きる」ということがどうしてもできませんでした。

 

実際に本編の中では、自動車整備工場「GARAGE ENDO」の常連客である宇津井(DAIGO)の体が透けていることに気付きながらも、何もせずに見殺しにしてしまいました。

 

宇津井は決して善良な人間ではなく、どちらかというとクソ野郎系のキャラクターでしたが、それでも慎一郎は人の命を救えなかった自分を激しく責めてしまいます。

 

それ以降、覚悟を決めた慎一郎は、葵だけでなく、同じ電車に乗り死んでしまう運命にあった園児や他の乗客さえも、あの手この手でなんとか救おうと奮闘します。

 

心の優しい慎一郎にとって、死にゆく運命にある人に対し何もせず「自分だけのうのうと生きていく」という選択は到底出来ないものだったわけです。

 

葵が選ぼうとした運命

慎一郎と同じようにフォルトゥナの瞳を持つ葵は、どちらかというと医師の黒川と同じ生き方をしてきた人間です。

 

最後のシーンでも葵は

弱いわたしがそうしたように、多くの人を見殺しにしてでも、あなたには生きることを選んで欲しかった。

と言っています。

 

しかし、そんな葵も、慎一郎という運命の人に出会ったことによって、初めて自分が生きていくことよりも”自分以外の誰かを救う”という選択しようとしたのです。

 

 

以上、映画「フォルトゥナの瞳」で葵が電車に乗った理由についてお伝えしました。

 

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▼原作も要チェック

 

「フォルトゥナの瞳」が好きな方におすすめ

映画「フォルトゥナの瞳」のあらすじ

 

あらすじ

大人しく、あまり他者とも関わらずに生きる青年、木山慎一郎(神木隆之介)は、ある日電車内で隣に立つ乗客の腕が透けていることに気付く。

 

目の錯覚か何かと思いきや、その後もまた再び体の一部が透けている男を目撃してしまい、試しに後をつけてみると、前を歩くその男は突然車に轢かれて亡くなってしまう。

 

フォルトゥナの瞳を持つものは、死を目前にした人間を見ると、体の一部分が透けて見えてしまうのだ。

 

その特殊な能力に気付いてしまってから、慎一郎の人生は大きく変わっていく。

 

なぜ自分にはこんな力が備わっているのか?そんな大きな疑問に頭を悩ませる日々の中、慎一郎は運命的に出会った女性、桐生葵(有村架純)に恋をする。

 

しかし、その葵の手が透けていることに気付き、慎一郎はその運命を変えるべく行動を起こし、見事彼女の生命を助けることに成功。二人は付き合うことになり、幸せな日々が続いていくはずだったが、、、

 

印象に残ったセリフ・シーン

ここでは、完全に男性目線になってしまいますが、恋愛系のシーンで特にグッと来たものをご紹介します。

 

ケンタ
ケンタ
葵(有村架純)の仕草やセリフの良さが際立っていました^^;

 

壊れた携帯の画面に応急処置を施す葵

携帯の画面にヒビが入ってしまい、その修理の為に携帯ショップを訪れた慎一郎。そこで担当になったのが葵(有村架純)です。

 

修理を希望していた慎一郎ですが、彼の使っている携帯は古い機種(ガラケー)で、メーカーでの修理はできないと葵。

 

通常であれば機種変更するところですが、「それがよかったんですけど、、、」と残念そうな顔をする慎一郎に対し葵は「ちょっとまってくださいね」とニッコリ。

 

目の前で何やら手作業で修理を始める葵。「どうしてこの携帯がいいんですか?」と聞く彼女に、慎一郎は「最近のはよくわからくて、それに昔からなにかを選ぶのが苦手なんです」と答えます。

 

それに対し葵は「選んでるじゃないですか、これがいいって。それも立派な選択だと思いますよ」と笑顔で返します。

 

そして葵は「とりあえずの応急処置ですが」と画面にフィルターを貼り、慎一郎に携帯を手渡します。「修理代は、、、?」と聞く慎一郎でしたが、葵はきっぱりと「結構です」と答えます。

 

さらに続けて「ただし、、」と周りを見渡し「秘密ですからね♪」と笑います。その仕草と笑顔、、、、  こんなことされたら、男性の98%(?)はグッときてしいまうのではないでしょうか(笑)

 

突然慎一郎の職場を訪れる葵

勤めている自動車整備工場の新規店舗を店長として任された慎一郎。夜遅くまで一人作業に励む慎一郎のもとに、突然葵が訪れます。

 

そして彼女は「木山慎一郎さん、、、」と知るはずのない彼の名前を呼びます。「なんで名前、、?」と戸惑う慎一郎に対し葵は、、

 

「すみません。。顧客カードを見て前の職場を訪ねました。。。個人情報保護法違反ですね、、」と照れ笑いします。

 

これまた男性ならグッときてしまいますね。ただ、よく考えてみればこれは、かわいい子だったり、意中の相手だからそう感じるだけであって、全く興味のない相手であれば「こわっ!!!」とドン引きかもしれませんね(笑)

 

待ち合わせたカフェに現れた葵のひとこと

葵への思いが募った慎一郎は、意を決して彼女が働く携帯ショップを訪れます。まっすぐ葵のところに突き進む慎一郎。

 

「桐生さんに会いに来ました」

 

そうきっぱり言う彼に葵は「20時半には行けると思います」と答えます。

 

待ち合わせしているカフェに思いのほか早く現れた葵に対し「早かったですね」と慎一郎。

 

それに対する葵の返事が、これまた胸キュンで、、「急いで来ました(照)」(言われたい、、!笑)

 

告白シーン

そして、若干の沈黙のあと、葵は「もう一度来てくれるんじゃないかな-って。だからさっき見せに来たときも驚かなかった」と言います。

 

これが引き金となり、ついに慎一郎は彼女に勢いよく自分の気持ちを伝えます。

 

「桐生さん。ぼくと付き合ってください!」

 

しかし、そこはカフェの中。慎一郎の大きな声が店中に響きわたり、他の客がザワツキ始めます。

 

そこで葵は「出ましょ。。」と言い、店を出てそそくさと先に歩いていきます。恥ずかしい思いをさせてしまったのではないかと謝る慎一郎でしたが、葵はこう言います。

 

お店を出たのは恥ずかしかったからじゃないんです。あたしの返事を、他の誰にも聞かせたくないから。

 

これもまたキュンキュンきてしまうセリフです(笑)

 

そして二人は付き合うことになり、そのままONE OK ROCKの「In the Stars」をバックにデートシーンが次々に流れていきます。

 

ケンタ
ケンタ
個人的にこの場面は、楽曲の雰囲気も相まって非常に良い感じのシーンだなーと思いました!

 

みんなの評判は?

 

まとめ

本記事では映画「フォルトゥナの瞳」を観た方の「なぜ最後に葵が電車に乗ったのかがわからない」という疑問が残ってしまった方のための解説を中心にお伝えしました。(もう一度解説を読みたい方はこちら

 

基本的に、人間というものは自己中心的な生き物ではありますが、本当に大切な人のためであれば命を投げ売ってでも何とかしようとする、という側面も持っています。

 

作中にも出てきますが、人生とは選択の連続であり、その都度何を選ぶかで人生そのものが決まってしまいます。

 

最終的には、どんな結果になろうとその責任を取ることができるのは自分しかいません。

 

そんなある意味当たり前の事実を再確認させてくれた、そんな映画でした(*^^*)

 

ケンタ
ケンタ
最後までお読みいただきましてありがとうございました。

映画「フォルトゥナの瞳」を観た方はこちらも要チェック

 

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